来院時の状況
今回ご紹介する患者さんは、小学校2年生から6年生までの約4年間、歯列拡大を中心とした矯正治療を受けておられました。
しかし前医では、前歯が前方に突出した状態のまま治療終了と説明を受けたとのことです。
ご本人およびお母様ともに以下の2点を気にされ、当院へご相談に来院されました。
- 前歯の突出
- 口元のバランス
初診時には、上顎前歯の突出が強く、口唇を自然に閉じることが難しく、安静時でも前歯が常に見えている状態でした。


治療方針
口元の突出感を改善し、機能的にも審美的にもバランスの取れた口元を実現するため、上顎左右の第4小臼歯(前から4番目の歯)を各1本、合計2本抜歯し、エッジワイズ装置による矯正治療を行う方針としました。
治療経過


治療は順調に進行し、約19か月で装置を撤去することができました。
治療後は前歯の突出感が改善し、口元のバランスも整い、患者さんご本人だけでなくご家族にも大変満足していただく結果となりました。
本症例から考えられること
矯正治療では、
- 骨格
- 歯の大きさと顎のバランス
- 口元の審美性
- 機能面(口唇閉鎖・咬合)
などを総合的に評価し、治療方法を選択することが重要です。
歯列拡大のみで改善が難しい症例では、抜歯矯正を適切に選択することで、より安定した結果を得られる場合があります。
矯正治療の方法は一つではなく、診断により適切な治療方針は異なります。
現在の治療方針に不安がある場合や、治療結果に満足できない場合には、セカンドオピニオンを受けることも大切です。